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Channel: 町弁(まちべん)のひとりごと
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★お正月の電話は大変?★

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 もうすぐ年末年始。弁護士事務所も,たいていは,年末年始はお休みです。さて,そんな年末年始に,事務所に電話がかかってきたとき,あなたなら電話にすぐでるでしょうか?

 年末年始のような,ほとんどの法律事務所が休んでいるときにも,事務所でデスクワークをしていると電話がかかってくることがあります。
 もちろん,誰かが,何らかの用事があってかけてきているのでしょうから,出たほうがよいのかもしれませんが,少しためらってしまいます。
 裁判所や検察庁は休みなので,裁判所や検察庁からの電話ということはありえないし,顧問先の企業等も基本的にはお休みです。また,事件進行中の依頼者の場合,たいてい,年末年始の休暇のことを伝えていたりするので,電話がかかってくることはありません。
 そうすると,その電話をかけてきているのは,初めての方である可能性が高いわけです。
 もしかしたら,すごく困ってかけてきているのかもしれないわけですが,その電話に出てしまえば,自分自身が対応をしなければなりません。自分ではちょっと手を出したくないような事件(ヤクザの弁護だったり)のときに,普段なら,「私はそのような事件は扱っていないので,他の事務所をあたってください」と断れますが,年末年始の場合,他の事務所が開いてないので,そのような断り方をしても引き下がってくれません。また,仮に,たとえば企業の倒産で債権者達が在庫品を引揚げに迫ってきているなど,すぐに対応してあげるべき事案であっても,その場合には,自分自身の年末年始休暇は全て潰れてしまうかもしれません。

 というわけで,年末年始に電話がかかってきても,その電話に出るには,「自分が扱いたくない事件の場合にどうやって断るか」とか,「重大事件の場合に,休暇が全部潰れても大丈夫か」とか色々な思いを巡らしてからでないと,すんなりとは出れないんですよね聯

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